kubectlのインストールおよびセットアップ
Kubernetesのコマンドラインツールであるkubectlを使用して、Kubernetesクラスターに対してコマンドを実行することができます。kubectlによってアプリケーションのデプロイや、クラスターのリソース管理および検査を行うことができます。kubectlの操作に関する完全なリストは、Overview of kubectlを参照してください。
- 始める前に
- Linuxへkubectlをインストールする
- macOSへkubectlをインストールする
- Windowsへkubectlをインストールする
- Google Cloud SDKの一部としてダウンロードする
- kubectlの設定を検証する
- kubectlの任意の設定
- 次の項目
始める前に
kubectlのバージョンは、クラスターのマイナーバージョンとの差分が1つ以内でなければなりません。たとえば、クライアントがv1.2であれば、v1.1、v1.2、v1.3のマスターで動作するはずです。最新バージョンのkubectlを使うことで、不測の事態を避けることができるでしょう。
Linuxへkubectlをインストールする
curlを使用してLinuxへkubectlのバイナリをインストールする
次のコマンドにより、最新リリースをダウンロードしてください:
curl -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)/bin/linux/amd64/kubectl
特定のバージョンをダウンロードする場合、コマンドの
$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)
の部分を特定のバージョンに書き換えてください。たとえば、Linuxへv1.18.0のバージョンをダウンロードするには、次のコマンドを入力します:
curl -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/v1.18.0/bin/linux/amd64/kubectl
kubectlバイナリを実行可能にしてください。
chmod +x ./kubectl
バイナリをPATHの中に移動させてください。
sudo mv ./kubectl /usr/local/bin/kubectl
インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:
kubectl version
ネイティブなパッケージマネージャーを使用してインストールする
他のパッケージマネージャーを使用してインストールする
Ubuntuまたはsnapパッケージマネージャーをサポートする別のLinuxディストリビューションを使用している場合、kubectlはsnapアプリケーションとして使用できます。
LinuxでHomebrewパッケージマネージャーを使用している場合は、kubectlをインストールすることが可能です。
macOSへkubectlをインストールする
curlを使用してmacOSへkubectlのバイナリをインストールする
最新リリースをダウンロードしてください:
curl -LO "https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)/bin/darwin/amd64/kubectl"
特定のバージョンをダウンロードする場合、コマンドの
$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)
の部分を特定のバージョンに書き換えてください。たとえば、macOSへv1.18.0のバージョンをダウンロードするには、次のコマンドを入力します:
curl -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/v1.18.0/bin/darwin/amd64/kubectl
kubectlバイナリを実行可能にしてください。
chmod +x ./kubectl
バイナリをPATHの中に移動させてください。
sudo mv ./kubectl /usr/local/bin/kubectl
インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:
kubectl version
Homebrewを使用してmacOSへインストールする
macOSでHomebrewパッケージマネージャーを使用していれば、Homebrewでkubectlをインストールすることもできます。
インストールコマンドを実行してください:
brew install kubectl
または
brew install kubernetes-cli
インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:
kubectl version
MacPortsを使用してmacOSへインストールする
macOSでMacPortsパッケージマネージャーを使用していれば、MacPortsでkubectlをインストールすることもできます。
インストールコマンドを実行してください:
sudo port selfupdate sudo port install kubectl
インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:
kubectl version
Windowsへkubectlをインストールする
curlを使用してWindowsへkubectlのバイナリをインストールする
こちらのリンクから、最新リリースであるv1.18.0をダウンロードしてください。
または、
curl
をインストールされていれば、次のコマンドも使用できます:curl -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/v1.18.0/bin/windows/amd64/kubectl.exe
最新の安定版を入手する際は(たとえばスクリプトで使用する場合)、https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txtを参照してください。
バイナリをPATHに追加します
kubectl
のバージョンがダウンロードしたものと同じであることを確認してください:kubectl version
備考: Docker Desktop for Windowsは、それ自身のバージョンのkubectl
をPATHに追加します。Docker Desktopをすでにインストールしている場合、Docker Desktopインストーラーによって追加されたPATHの前に追加するか、Docker Desktopのkubectl
を削除してください。
PSGalleryからPowerShellを使用してインストールする
WindowsでPowershell Galleryパッケージマネージャーを使用していれば、Powershellでkubectlをインストールおよびアップデートすることもできます。
インストールコマンドを実行してください(必ず
DownloadLocation
を指定してください):Install-Script -Name install-kubectl -Scope CurrentUser -Force install-kubectl.ps1 [-DownloadLocation <path>]
備考:DownloadLocation
を指定しない場合、kubectl
はユーザのTempディレクトリにインストールされます。インストーラーは
$HOME/.kube
を作成し、設定ファイルを作成します。インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:
kubectl version
備考: アップデートする際は、手順1に示した2つのコマンドを再実行してください。
ChocolateyまたはScoopを使用してWindowsへインストールする
Windowsへkubectlをインストールするために、ChocolateyパッケージマネージャーやScoopコマンドラインインストーラーを使用することもできます。
インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:
kubectl version
ホームディレクトリへ移動してください:
cd %USERPROFILE%
.kube
ディレクトリを作成してください:mkdir .kube
作成した
.kube
ディレクトリへ移動してください:cd .kube
リモートのKubernetesクラスターを使うために、kubectlを設定してください:
New-Item config -type file
備考: Notepadなどの選択したテキストエディターから設定ファイルを編集してください。
Google Cloud SDKの一部としてダウンロードする
Google Cloud SDKの一部として、kubectlをインストールすることもできます。
- Google Cloud SDKをインストールしてください。
kubectl
のインストールコマンドを実行してください:gcloud components install kubectl
インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:
kubectl version
kubectlの設定を検証する
kubectlがKubernetesクラスターを探索し接続するために、kubeconfigファイルが必要になります。これは、kube-up.shによりクラスターを作成した際や、Minikubeクラスターを正常にデプロイした際に自動生成されます。デフォルトでは、kubectlの設定は~/.kube/config
に格納されています。
クラスターの状態を取得し、kubectlが適切に設定されていることを確認してください:
kubectl cluster-info
URLのレスポンスが表示されている場合は、kubectlはクラスターに接続するよう正しく設定されています。
以下のようなメッセージが表示されている場合は、kubectlは正しく設定されていないか、Kubernetesクラスターに接続できていません。
The connection to the server <server-name:port> was refused - did you specify the right host or port?
たとえば、ラップトップ上(ローカル環境)でKubernetesクラスターを起動するような場合、Minikubeなどのツールを最初にインストールしてから、上記のコマンドを再実行する必要があります。
kubectl cluster-infoがURLレスポンスを返したにもかかわらずクラスターにアクセスできない場合は、次のコマンドで設定が正しいことを確認してください:
kubectl cluster-info dump
kubectlの任意の設定
シェルの自動補完を有効にする
kubectlはBashおよびZshの自動補完を提供しています。これにより、入力を大幅に削減することができます。
以下にBash(LinuxとmacOSの違いも含む)およびZshの自動補完の設定手順を示します。
次の項目
- Minikubeをインストールする
- クラスターの作成に関する詳細をスタートガイドで確認する
- アプリケーションを起動して公開する方法を学ぶ
- あなたが作成していないクラスターにアクセスする必要がある場合は、クラスターアクセスドキュメントの共有を参照してください
- kubectlリファレンスドキュメントを参照する
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